しんペコ日記

まだ始めたばかりで、方向性が決まっていませんが、まずは記事をどんどん書きます!

卒乳(断乳)は子離れの第一歩

息子は既に夜間は授乳を卒業していたので、最近の授乳のタイミングといえば、午前中の眠い時間帯(8時〜10時)、風呂上がりのちょっと眠くなった頃(7時半くらい)の2回でした。

ゴールデンウィーク初日(5月2日)、息子は午前中におっぱいを飲んで以来、風呂上がりはお茶を飲んでそのままベッドへ行ったため授乳のタイミングを逃し、次の日(5月3日)の朝も授乳の前に夫がテキパキと息子の朝ごはんを準備して食べさせ始めていてくれて、食後もたくさん遊んでくれていたため授乳のタイミングは訪れませんでした。

今思い起こせば、私の勘違いだったような気がするのですが、「続けて2回もおっぱいを欲しがっていない!卒乳の時は突然来ると言うが、今が卒乳する時なのだ!」と確信した私は、寂しさもあるけれど、息子の卒乳の意思に応えることにしました。

息子誕生以来、1年半続けてきた大切な営み。面倒だなと思ったときもあったけれど、いざ授乳を始めるととても穏やかな優しい気持ちになれて、大事な時間だった。でも、息子とのあの時間は過ぎてしまってもう戻らない。今後おっぱいを息子におっぱいをあげることは一生ないんだ。いろいろな思いが込み上げてきて息子に隠れて嗚咽が漏れるくらい号泣しました。母である私が授乳を断ったのではなく、息子自身が授乳を卒業したんだということだけが救いでした。

ところが、2日目のあるとき、息子が夫と楽しく遊んでいると思ったら、急に私の顔を見てニコニコと近寄ってきて、胸ぐらを引っ張って甘えるのです。これは「おっぱいが欲しいよ」という合図です。これはとてもショックでした。卒乳のタイミングを迎えたと思っていた息子でしたが、おそらく連休中は父親がたくさん遊んでくれるので、たまたま授乳のタイミングを逃していたというだけだったのでしょう。でも私は考えました。ここまできたら、断乳に突入してしまおうと。理由は3つです。

(1)遊びの質をあげるため

本来幼児にとって、遊ぶことは食べることや寝ることと同じくらい重要。父や母が近くにストーカーのようについて回って、遊びを実況中継してあげることで遊びの効果を高めることが望ましい。しかし、現状は私(母)が近くにいると、特に午前中の眠い時間帯はおっぱいが欲しいという気持ちが勝って、遊びを中断しておっぱいを咥えている時間が増えてしまっていた。

(2)連休というチャンスを活かすため

断乳を決行するには、夫の協力が不可欠だと考えていました。ゴールデンウィークは絶好の機会だったのです。おっぱいから気を逸らし、息子には楽しく遊んでもらって時間が早く過ぎることが、断乳が成功するために重要でした。

(3)朝の寝起きの改善のため

息子はこれまで、朝起きてから朝食までの間ずっとおっぱいが欲しくて泣き続けていました。息子のおっぱい欲しいスイッチは「眠いとき」「お腹空いたとき」にオンになります。朝目覚めたもののまだちょっと眠く、寝起きは何かを食べるときまでずっとお腹が空いている状態なので、授乳を何度しても、授乳をやめると欲しがって泣く、の繰り返しでした。

以上の理由で、私はこのまま断乳へ進むことを決意しました。

結果としては、たくさん遊んでくれる父親が一日中近くにいたこと、夜間の断乳が既に成功していたことで、比較的スムーズに断乳が進んでいたと思います。

しかし、ボロボロだったのは母である私のメンタルです。多少の我慢を強いられている息子の表情は、私に対するときだけ、明らかに変わっているように感じました。昨日までニコニコと近寄ってきていた様子は見られず、呼びかけに応えてこちらを向いても無表情でした。調べたところ、子供なりに今起こっていることを理解し心の整理をつけるため耐えているのだそうです。断乳は失恋と同じだと例えている情報サイトもありました。大人の階段を上がっている最中だったのです。私が息子に今できることは、「がんばってるね。ありがとう。一緒に乗り越えようね。」と声をかけながら丁寧に息子の体を撫でることだけでした。その最中にも涙が込み上げて声が出せなくなることもありました。頼もしく嬉しいのと、寂しくて仕方がないのと、いろいろな感情が涙となって流れました。

断乳を始めてから今日で一週間が経ち、おっぱいの張りも落ち着いてきて、搾乳もしなくて済むようになりました。息子も眠いときに少し私の胸のあたりを触ったり、抱っこを要求したりしますが、そうしたスキンシップをするとすぐに落ち着いて、遊びの続きをできるようになってきました。

そして何より、私の気持ちが穏やかになってきました。断乳初日〜3日目くらいは授乳をしているときの感覚を鮮明に覚えていすぎて、それがもう二度と味わえないのだという喪失感が強かったのですが、記憶が薄らぐに連れて気が楽になってきたのかもしれません。また、断乳6日目に実母に来てもらい、率直に「断乳が寂しくて今だに息子に隠れて泣いてしまう。これまでの関係性も忘れてしまったように息子が無表情で、別人のようだ。」という話をしたとき、「気にしてるのは親だけで、子供の方はケロッとしてるよ。おっぱいの飲み方も教えてないのに上手にできてたんだから、乳離れのときもあっさり上手に忘れてくれるものだよ。」と経験者の言葉を聞けたのも大きかったと思います。

母親にとって、断乳を乗り越えるのがこんなにも精神的に大変なことだとは思いませんでした。一方で、この先も息子のたくさんのいろいろな「卒業」を親として見守らなくてはならず、そのたびに親として成長することになるのだろうなと思いました。子離れは親の成長、乳離れは子離れの第一歩だと実感しました。

ちなみに、断乳をしてみて嬉しい誤算がありました。それは偏食に改善の兆しが見られたことです。これまで、初めて見る食物は口に入れることはもちろん、触ることもしなかった息子でしたが、よく食べるようになりました。これまでも環境が変わると少し食べてみる傾向があったのですが、現在は自宅でもいろいろ食べてみる意欲がでてきたみたいで嬉しいです。